メタボリックシンドローム

生活習慣病とつながりがあるとされているメタボリックシンドロームについて詳しく解説したいと思います。

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームとは、簡単に言えば、生活習慣病などの病気にかかってしまう危険性が高い状態のことを指します。

もちろん、そのような状態のすべてを指すわけではなく、特に、内蔵脂肪が蓄積した肥満によって生活習慣病などが引き起こされやすくなった状態がメタボリックシンドロームと呼ばれています。肥満症や高血圧、高脂血症や糖尿病といった生活習慣病はこの内臓脂肪による肥満が大きく影響を与えているとされており、このメタボリックシンドロームが注目されています。

では、具体的にはどのような場合にメタボリックシンドロームと診断されるのでしょうか。

海外では以前からメタボリックシンドロームの診断基準が存在していました。しかし、体質などの異なる日本人にそれをそのまま当てはめることはあまり妥当とは考えられず、日本独自の診断基準が求められてきました。そのような中、今年の4月に、日本内科学会を含む8つの学会が、日本における診断基準を発表しました。

メタボリックシンドロームの診断基準

日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準は以下のようになっています。

【必須項目】
ウエスト周囲径: 男性85cm以上、女性90cm以上

上記に加えて以下の3項目のうち2つ以上

  • 中性脂肪 ≧150mg/dl かつ/または HDLコレステロール <40mg/dl
  • 収縮期血圧 ≧130 mmHg かつ/または 拡張期血圧 ≧85 mmHg
  • 空腹時血糖 ≧110mg/dl

まず必須項目のウエスト周囲径ですが、これはいちばん細いところではなく、おへそのまわりで測ることに注意してください。また、このウエスト周囲径は内蔵脂肪量の目安となっていますので、CTスキャンなどで内蔵脂肪量を測定してもらうことをおすすめします。

メタボリックシンドロームの診断基準は、このウエスト周囲径の他に、あと3項目あるのですが、そのうち2項目以上当てはまるとメタボリックシンドロームということになります。

この診断基準で注目してほしいのは、例えば血圧を見ても、そんなに高くない値で診断基準を満たしているということです。つまり、メタボリックシンドロームにおいては、1つの項目の異常さよりも、複数の項目を同時に満たしていることが診断の大きな基準となっているのです。

メタボリックシンドロームの予防と対策

メタボリックシンドロームの基準値をもう一度おさらいすると、必須条件としてウエスト周囲径があります。

これは内蔵脂肪量の目安として用いられているもので、つまりは内蔵脂肪量を減らすことが予防の第一と言えます。

内蔵脂肪量が増える最大の原因は過食ですから、食事のカロリーを適正にコントロールすることが最も大切です。とは言っても、いきなり極端に食事量を減らしたりしては体にも精神的にも良くありません。ご飯1口分など、量を少しだけ減らし、慣れたらまた少しだけ減らす。これを繰り返すことで、食事の量を無理なく減らすことができるでしょう。

蓄積した脂肪も、過食によって摂取しすぎた脂肪も、その分を運動でしっかり燃焼できれば問題ありません。ただ、運動と一口に言ってもいったい何の運動が効果的なのかわからない方もいるでしょう。

そんなときは、「意外に高い!ラジオ体操の消費カロリー」を参考にしてみてください。主な運動の消費カロリーや主な食品のカロリー量を紹介しています。また、運動は直接脂肪を燃焼させるだけでなく、筋肉がつくことで基礎代謝量が増えるという効果もあり、一石二鳥ですね。

カロリーコントロールと運動習慣の一方または両方が達成できれば、内臓脂肪減少だけでなく、血圧や血糖、コレステロール、中性脂肪も改善されるでしょう。

運動でも食事でも、一朝一夕に内蔵脂肪を減らすことができる訳ではありません。少しずつでも長く続けていくことが大切です。一時的に取り組むのではなく、習慣化し、それが自然の状態になることを目指しましょう。

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