小児の予防接種

予防接種で感染症予防!

私たちが持つ免疫機能を利用し、特定の病気に対する抵抗力を高めるために行われるのが予防接種ですが、この予防接種には大きく2種類があります。接種を行うことが勧奨されている、予防接種法に基づく定期の予防接種と、するしないが自由の、任意の予防接種です。

定期の予防接種

定期の予防接種には、DPT・DT(ジフテリア、百日せき、破傷風)および、BCG、ポリオ、MR(麻疹(はしか)、風疹)、日本脳炎があります。また、高齢者に対するインフルエンザの予防接種もこちらに分類されています。今回は特に小児に対する予防接種を中心に見ていきましょう。

DPT・DT

DPTやDTというのは、ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)の混合ワクチンのことです。対象は生後3ヶ月から7歳6ヶ月までの子供ですが、標準では生後12ヶ月までに接種されています。また、DPTは3回の接種が必要で、その後6ヶ月以上あけてもう一度接種することが必要です。DTは11歳から12歳の時期に1回接種することとなっています。

BCG

BCGは従来、結核予防法という法律に基づくものでしたが、平成19年4月から予防接種法に基づく予防接種となっています。対象は生後6ヶ月未満と、生まれてからかなり早い時期に接種することとされています。

ポリオ

ポリオは生後3ヶ月から7歳6ヶ月までに2回接種することが必要であり、標準では1歳半までに接種されています。

MR

MRは麻疹(はしか)と風疹の混合ワクチンです。片方のみかかったことがあるなどの場合を除き、混合ワクチンを接種することになっています。また、1回の予防接種で十分な免疫を獲得できなかったり、免疫力が落ちてしまったりする可能性があるため、平成18年からは2回接種になりました。対象は第一期が1歳児、第二期が5,6歳児で小学校就学前の1年間となっています。

日本脳炎

日本脳炎の予防接種は、対象が生後6ヶ月から7歳6ヶ月および9歳から12歳となっていますが、ワクチンの副作用の問題から現在は積極的な勧奨が中止されています。ただし、希望者には接種が可能です。

任意の予防接種

任意の予防接種としては、水痘(水ぼうそう)やおたふくかぜ、インフルエンザ、狂犬病などがあります。このうち、インフルエンザや狂犬病などは必要に応じて接種することになると思います。一方で、水痘およびおたふくかぜに関しては、予防接種を受けたことがなく、病気にかかったこともない人は予防接種を受けることを考えてみてください。成人してからかかってしまうと重症化する危険性が高いと言われているためです。

予防接種の注意点

予防接種を受ける際には、いくつか注意しなければならないことがあります。まずは、ある予防接種と別の予防接種の間にある程度間隔をおかなければならないということです。具体的には、ポリオ、麻疹、風疹、BCG、おたふくかぜ、水痘の予防接種の後は4週間、その他の予防接種でも1週間はあけることとなっています。また、予防接種を避けるべき場合もありますので、予防接種の前にはなるべくかかりつけの医師等に相談するようにしましょう。

予防接種で感染症予防!

感染症の恐ろしいところは、自分が被害を受けるだけではなく、(時には自分でも気づかないうちに)他人へ感染させてしまう可能性が大きいという点にあります。皆さんも、予防接種を積極的に受け(あるいは受けさせ)、感染症を予防しましょう!また、多くの予防接種が自治体で行われています。下記のWebサイトや各自治体のWebサイトなども確認してみてくださいね。

<参考資料>
国立感染症研究所感染症情報センター

photo credit: NathanF via photopin cc

このasotkがおすすめ