トランス脂肪酸と心臓疾患

知ってますか?トランス脂肪酸

2007年7月1日、アメリカのニューヨークでトランス脂肪酸の規制が始まりました。この他にも世界各国で表示義務や規制などの動きが進んでいるのですが、では、このトランス脂肪酸とはそもそもいったい何者なのでしょうか?次から見ていきましょう。

トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とは、その名の通り脂肪酸の一種ですが、ある特定の脂肪酸のことを指しているわけではありません。トランス型と呼ばれるつながり方をした脂肪酸の総称として、トランス脂肪酸という呼び名が使われているのです。

このトランス脂肪酸は牛肉や牛乳などにも含まれていますが、それ以外には油脂を加工する際などにおいて生じます。よってそのような加工油脂やそれを利用した食品にも含まれています。具体的には、製品ごとに差異がありますが、ショートニングやマーガリンなどに含まれ、それらを利用したお菓子などに含まれます。

このトランス脂肪酸が問題となっているのは、血液中の悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少を招き、結果として心臓疾患の危険性が高まると言われているからです。

各国の現状および取り組み

国際機関の報告によると、トランス脂肪酸の摂取量は、最大でも1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満が望ましいとされています。各国の摂取量を見てみると、調査年の違いにより単純に比較はできないのですが、アメリカが総エネルギー摂取量の約2.6%、EUの中ではアイスランドが高く約2.0%などとなっています。一方で日本を始めオーストラリアやニュージーランドなどは比較的摂取量が少なく、目安以下となっています。

こうした現状を受け、各国でトランス脂肪酸に対する取り組みが始まっています。アメリカやカナダではトランス脂肪酸の含有量表示が義務化されており、デンマークや、冒頭で述べたアメリカのニューヨークではトランス脂肪酸の利用規制もすでに始まっています。

また、このような状況の中で、日本でもトランス脂肪酸に関する研究が始まっています。ただ、研究はまだ始まったばかりのようであり、表示義務や規制などといったことはまだ特に考えられていないようです。推計摂取量から見ると平均的な日本人は特に問題ない程度の摂取量のようですが、より研究がすすみ詳細な報告が出てくるのを待ちたいところですね。

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