熱中症の種類とその対策

熱中症の種類とその対策

猛暑続きの日本列島、熱中症が猛威をふるっています。熱中症による死者が今年の5月31日から今月8日までの10週間で、全国で118人に上ることが総務省消防庁のまとめで分かりました。子供を始め、非常に多い病気である一方、重症になると命に関わる危険もあります。まだまだ続くこの猛暑と上手に付き合うために、熱中症についての特集です。

熱中症は、戸外やスポーツ中だけでなく、室内で安静にしていても、温度、湿度が高い場合には発症する場合があり、特に高齢者は脱水状態に陥りやすいなど、熱中症の発症に気を配らなければなりません。

熱中症の種類

  • 熱射病(日射病):体温上昇により腎臓の機能が壊れ、尿が出なくなる
  • 熱失神:体温は平熱。顔色が悪くなり血圧が低下する
  • 熱痙攣:体温は平熱。手足の筋肉がピクピクする
  • 熱疲労:体温は平熱。気温の暑さで夏バテのようになる

熱中症の対処法

熱射病/日射病

屋外・屋内に関わらず、気温が非常に高く、特に人の体温以上になった時に起こりやすくなります。身体が汗をかいて体温を下げようとしても間に合わなくなってしまう状態で、体温の上昇が早く、体温を十分に下げる事ができなくなっています。放置していると、体温調節のメカニズムも高熱のため壊れてしまい、41度以上の発熱に繋がることも。人は、体温が41度を超えると、体の成分であるタンパク質が壊れてしまい、腎臓が機能しなくなって尿が出なくなったりします。場合によっては命に関わることもあります。

この場合、とにかく体温を下げることが大切です。氷やアルコールで体全体、または脇や足の付け根や首を冷やしたり、扇風機などで40度以下に冷やします。点滴を行い、脱水症状の改善も行います。

熱失神

炎天下の屋外にいると、日差しで体表の温度が上がっていきます。そうなると、体表の温度を早く冷やそうと、皮膚側の血管が広がって血液がいつもより多く流れます。このように、体表を冷却しようとする血液が増えすぎてしまい、内臓に流れる血液量が著しく減ってしまうのが日射病です。じっとしているときではなく、運動をしているときに多い症状です。

日射病になってしまったら、涼しい所で安静にし、水分を補給しましょう。軽度の日射病であれば回復へと向かうはずです。しかし、もし症状が重くショックを起こしている場合には、医療機関に行きましょう。

熱痙攣

運動時に多いですが、温度の高い室内でも、大量の汗をかくことで起こります。汗をかくことで血液中の塩分が減少してしまった結果、手足の筋肉がピクピクと痙攣を起こすようになります。塩分を含まない水ばかり飲んでいると危険です。

涼しい所で塩分を含む飲料を飲みましょう。スポーツ飲料なども良いでしょう。筋肉の痙攣がひどい場合には、医療機関で塩分を補う点滴を行います。

熱疲労

文字通り、暑さによって疲れた状態になることです。気温の高い日には、運動時はもちろん、室内で静かにしていても起こることがあります。特に体調が悪いときに外出すると発症しやすくなります。

涼しい所で安静にして、脱水状態の改善のために塩分を含むイオン飲料、いわゆるスポーツ飲料の補給や医療機関での点滴を行います。足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。

熱中症はちょっとした工夫で予防できますが、重度の症状になると命の危険も伴います。

  • 少しでも疲れたと感じたら、日の当たらない涼しい所で休むこと。
  • のどが渇いていなくても、外にいるときはなるべく飲み物を飲むこと。

しっかりと管理して、熱中症を予防しましょう。

photo credit: rcbodden via photopin cc

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