便秘の原因と解消法を徹底解説

便秘の秘密

目次

1. 便秘とは?
2. 便秘のメカニズム
3. 便秘にはどんな種類があるの?
4. 便秘の原因って何?
5. 便秘と他の病気の関係
6. 便秘を解消するにはどうしたらいいの?

1. 便秘とは?

便秘に悩んでる方は意外と多いと言われますが、あまり重大なことと捉えていない方がほとんどかと思います。しかし、この便秘、聞こえからは大層な症状ではないような気がしますが、絶対に軽んじてはなりません。

横田良助・医学博士が40余年も前から提唱しているのは、心臓発作の直接原因は8割方、便秘によって体内に滞留したガスによるものである、とういことです。近年、食の欧米化が進む中、腸にかかる負担は大きくなっているのも相まって、ガスが溜まりやすい身体になっているのは事実です。

さらに、女性においては人前でするのを憚り、どうしても我慢してしまう状況が多くあります。便秘になってしまったら、軽んずることなく、是非注意して対策を練って頂きたいと思います。

2. 便秘のメカニズム

便秘とは、何らかの理由によって、腸の一部が締め付けられたり腸の蠕動(ぜんどう)運動 が弱くなったりして便が腸内を移動できずに排泄が出来なくなったり、水分摂取が足りないために便が硬く大きくなって排泄が困難になったりしている状態です。

一般的には、排便が一定期間無かったり(排便が3日以上無い、週に3回以下しかないなど)、排便があったとしても出すのに困難が伴ったり、残便感があったりといった症状から認識されます。その他の自覚症状としては、腹痛や吐き気、残便感、膨満感、腹痛、食欲不振などが見られる場合があります。

現代ではほとんどの人が多少なりとも便秘の症状を経験したことがあると言われますが、通常は食生活や生活習慣を変えることで症状を軽減させたり再発を防いだりすることができます。 

3. 便秘にはどんな種類があるの?

便秘の種類

3.1 機能性便秘

機能性便秘とは、消化器官(胃、小腸、大腸など)自体には問題は無いが、その機能低下が原因となって起きる便秘であり、最も一般的な便秘です。機能性便秘はさらに、一過性便秘と習慣性便秘、医原性便秘に分けられます。

3.1.1 習慣性(慢性)便秘

習慣性便秘は、機能性便秘の一つで、一般的に週2日以上排便がない状態が少なくとも1ヶ月以上続く状態を指し、一般に便秘とはこの習慣性便秘のことを指します。

弛緩性便秘

大腸の蠕動運動が弱くなったり筋力が低下したりした結果、便を押し出す力が不十分となったり便の水分が腸壁から吸収され便が硬くなったりするために排便が困難となる便秘です。高齢者や出産を経験した女性に多く見られます。

痙攣(けいれん)性便秘

ストレス等によって自律神経が乱れ、腸の蠕動運動が強くなりすぎた結果、腸で痙攣が起こり筋肉が激しく収縮してしまい便が堅く細かく分かれてしまうことで起こります。この便秘は腹痛を伴うことや、下痢と便秘を交互に繰り返す場合があります。

直腸性便秘

直腸の神経が鈍くなっているため、便が直腸に到着しても便意を感じにくくなる状態です。便意があってもトイレを我慢し続けていたり浣腸を乱用したりすると起こりやすくなります。弛緩性便秘と合わせて起こることもあります。

3.1.2 一過性(急性)便秘

一過性便秘は、機能性便秘の一つで、何らかの理由によって腸の蠕動運動が鈍ったために一時的に起きる便秘のことです。生活環境の変化などによるストレスや外食などによる偏食、運動やダイエットによる一時的な水分不足などによって生じることが多く見られます。

3.1.3 医原性便秘

医原性便秘は、薬の副作用などによって起こる便秘です。がん患者などの便秘は、ほとんどがこれにあたります。鎮痛剤や制吐剤によって腸の動きが抑えられたり、抗がん剤で自律神経系の機能が阻害されたりすることで便秘になります。

3.2 器質性便秘

器質性便秘とは、大腸の疾患(腸閉塞、腸捻転、大腸ガン、腹膜炎などといった腸の腫瘍や閉塞、炎症など)によって腸の機能が低下したり、腸管の通りが悪くなったりするために起きる便秘です。また、先天的大腸過長症など、腸の長さや大きさの異常によって起こるケースもあります。

4. 便秘の原因って何?

便秘は、生活習慣の偏りや環境の変化によるストレス、薬剤やサプリメント、疾病、腸の形態異常などによって引き起こされます。また、加齢によって神経や筋肉の機能が低下すると便秘になりやすくなります。

生活習慣

一般的に、便秘と言われる症状の多くの場合において、食事中の食物繊維と水分量の不足が便秘の原因となっており、運動不足や偏食(外食やジャンクフードなど)などの生活習慣が関係している場合がほとんどです。その他にも、紅茶や緑茶などによってタンニンを過度に常習摂取している場合も便秘になりやすくなります。

ストレス

心配事や環境変化などによって精神的なストレスを受けたり、ホルモンバランスが崩れたりする場合には、便秘や下痢などといった消化・排泄への影響が発生する場合があります。

薬剤、サプリメント

咳止めシロップ、コデインなどの鎮痛剤、血圧や心臓の薬、制酸剤、利尿剤、緩下剤、抗うつ薬、抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、カルシウムや鉄サプリメントなどには、副作用として便秘を伴うものがあります。

疾病

腸疾患や腎不全、糖尿病などによって神経障害が起こると便秘になりやすい傾向があります。また、鬱病の場合も神経系に影響を与えて便秘になる場合があります。他にも脊髄に損傷を持つ人やヒルシュスプルング病の人は、腸の働きを調整する神経に損傷があるために通常の排泄が困難になる場合があります。また、血栓性外痔核 や裂肛 、肛門周囲膿瘍 は、痙攣や痛みによる筋肉の収縮を引き起こし便の排出を妨げます。

構造的な要因

S字結腸が通常より長いなど、腸の形態異常によって便の通りが悪い場合には便秘になりやすくなります。

性別による要因(女性の方が便秘が多く見られる理由)

一般に、便秘は男性より女性に多く見られますが、これは身体の構造として、女性は骨盤が広いため腸が下垂しやすく、腸管の形も歪みやすいために腸の機能が低下しやすいという事が原因です。男性に比べて、排便に必要な筋力が弱いことも一因として挙げられます。また、人前で便意を催したときも、男性に比べ我慢する傾向が強いため排便のリズムが狂いやすく、便が滞留しても便意を感じにくくなります。

さらに、生理や妊娠時に多く分泌される女性特有のホルモンであるプロゲステロンは、腸の機能性を低下させるだけでなく流産を防ぐために括約筋 を収縮させるため、排泄を困難にさせます。また、ダイエットなどによる食事制限は腸の蠕動運動を低下させます。

5. 便秘と他の病気の関係

便秘は、口臭、体臭、舌苔、消化不良、吸収不良症候群、肥満、おなら、疲労、頭痛、痔、不眠、虫垂炎、憩室炎、静脈瘤、うつ病などさまざまな疾病に繋がる場合があり、大腸癌など重篤な疾患を引き起こす場合もあります。

定期的な排便は体内から毒素を除去する機能を果たしていますし、結腸は排泄物を貯蔵しておくためのタンクとしての機能を果たしていますので、便秘によって腸内細菌や未消化の食物がたまると抗原や毒素が体内にたまり、糖尿病、髄膜炎、重症筋無力症、甲状腺疾患、カンジダ症などに繋がることがあります。

6. 便秘を解消するにはどうしたらいいの?

6.1 食生活の見直し

重い食事や高脂肪食品の摂取は避けて低脂肪食に切り替えましょう。揚げ物なども避けて下さい。また、辛い食べ物など粘膜を刺激する食品も避けましょう。コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物や、アルコールは消化器の水分を減らす傾向にありますので摂取を控えましょう。

食物繊維の摂取

食物繊維は、玄米などの全粒穀物、果物や野菜などの植物性食品に含まれています。水溶性の食物繊維は便を柔らかくするのに役立ち、不溶性の食物繊維は腸の収縮を刺激し蠕動運動を促します。ただし、食物繊維は一度に大量に摂取しても効果的ではありませんので、きちんと食事毎に摂取することが大切です。

以下は食物繊維を含む食品の例です。

果物 リンゴ、桃、オレンジ、アプリコット、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、ブドウ、プルーン、バナナ、イチジク
野菜 ニンニク、ニンジン、カボチャ、ズッキーニ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、キャベツ、アスパラガス、オクラ、ホウレンソウ、ケール、サツマイモ、こんにゃく
穀物、豆類 玄米、全粒シリアル、大麦、麦、アズキ、ソラマメ、エンドウ豆、ウズラマメ、きな粉
藻類 海苔、昆布、わかめ、ひじき、青のり、テングサ

水分の摂取

水分は便を柔らかくし腸管の通りを良くします。また、腸をきれいに保つ上でも役に立ちます。喉が渇いていなくても毎日2〜2.5リットルの水分を摂取しましょう。

また、水分を十分に取っただけで便秘の症状が改善される場合もあります。まずは、大きめのグラス1杯の水を10分おきに3〜5回ほど飲んでみて下さい。体内の毒素を洗い流し便秘を和らげる効果があります。

6.2 生活習慣の見直し

軽度の運動

規則正しい運動は消化器の機能を向上させます。まずは軽度の運動から始めましょう。軽い腹筋やストレッチ、20分ほどのウォーキングなどでも効果があります。手を使ってお腹をさすり、腸の蠕動運動を促すことも可能です。

排便の時間

便意が無くても毎日決まった時間にトイレに行きリラックスすることを心がけましょう。また、便意を催したときには、出来るだけ、我慢しないようにしましょう。

下剤や浣腸

便秘が長期間続くような場合は、医師に相談し、緩下剤や浣腸を試してみて下さい。

6.3 便秘の改善に役立つ栄養素は?

ビタミンB群 脂肪、炭水化物、タンパク質の消化を促進します。
ビタミンB12 消化を促進し、貧血を防ぎます。
ビタミンC、ビタミンP 腸内の浄化と機能の回復に役立ちます。
ビタミンD3 結腸癌の予防に役立ちます。
ビタミンE 大腸の機能回復に役立ちます。
葉酸 葉酸が欠乏すると、便秘に繋がります。
マルチビタミン&ミネラル 便秘は栄養素の適切な吸収を阻害しますので、その結果、ビタミンやミネラルの欠乏に繋がります。
カルシウム 筋肉の適切な収縮に必要です。また、大腸癌の予防に役立ちます。
マグネシウム カルシウムと共同して筋肉の緊張を調節します。
アリシン 殺菌作用を持つと共に腸の蠕動運動を促します。
リンゴペクチン 便秘の治癒に効果的な食物繊維です。
ビフィズス菌 腸内細菌を充実させ、栄養素の吸収を向上させます。
クロロフィル 毒素や口臭を除去します。
必須脂肪酸(リノール酸、αリノレン酸) 脂肪酸のバランスを回復し排便を促します。

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