年末年始の暴飲暴食に肝活!

今年も残り僅かとなりましたね。年の瀬に向けてのこのシーズン、忘年会などでの飲みすぎや食べ過ぎによる体重の増加、調子の悪化など、カラダの具合が気になるところですよね。年末年始のカラダの不調は、多くの場合、肝臓が悲鳴を上げている証拠です。今回は、新年からリフレッシュできるよう、「肝活(カンカツ)」の方法をお伝えします。

ツケが肝臓にクル~ 肝心要の肝臓

飲み過ぎ・食べ過ぎの被害は、まず胃などの消化器官に来ます。しかし、最も被害を被るのは肝臓と言えます。口に入ったほとんどの栄養素は、腸を通して肝臓へと送られます。良い物も悪いものも全てです。

取り込まれたカラダに必要な栄養素はもちろん、アルコールなどの言わば毒素も肝臓へと送られます。肝臓は、それらを全身へ送るため血液に適した形に変化させたり無害化したりと、様々な代謝を行う大型工場と言えましょう。

そんな全身に直結した器官が弱ったらどうなるでしょう?カラダ全体が機能低下を起こし、「疲れ」が生じ、ゆくゆくは「疾患」となるでしょう。以下に、肝臓の弱りからくる症状を記します。

だるさ・疲れ

全身の倦怠感は、その殆どが肝臓の機能低下によるものと考えてよいでしょう。肝臓は、生命活動に必要なエネルギー産生の大半を請け負っているため、機能低下は身体全体のエネルギー不足につながると言えます。また、肝臓はマルチタスクをこなしており、例えば、飲み過ぎによってアルコール代謝の負担が多くなれば、その分他の代謝に滞りが出てしまいます。

食べ過ぎの場合では、3大栄養素の中でも、とりわけ脂質代謝において仕事量が増加します。その結果、別の器官への栄養素の供給量が低下したり、毒素がカラダに残ってしまったりなどの異常が起こり、それを私達はカラダの疲れとして感じるのです。

脂肪肝・脂質異常

飲食によって体内に取り込まれた脂質は、肝臓によって中性脂肪に代謝されエネルギー源として活用されます。食べ過ぎ・飲み過ぎによって余分に産生されたエネルギーは、中性脂肪として肝臓に貯蓄されます。つまり、肝臓に脂肪が溜まってしまうのです。そうすると、肝臓はフォアグラ状態となり脂肪肝として診断されてしまいます。この場合、機能低下はもちろんのこと、最悪の場合、肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性もあります。

また、脂質から代謝された中性脂肪やコレストロールといったあまり歓迎されない成分は、血流を通して体内に送られ有効活用されていますので(*どちらもカラダには基本的に必須成分です。)、肝臓の機能低下は、結果的に血中の中性脂肪値やコレステロール値を高める原因となってしまいます。

脳への影響

肝臓の毒素代謝では、主にタンパク質の分解過程で生じるアンモニアの解毒が行われており、オルニチン回路という経路によって尿素へ代謝し、尿として排出されるようになっています。(肝臓に良いと言われる「しじみ」にはオルニチンが多く含まれているのです!)

アンモニアは神経毒として知られており、血液を通して全身へ回ることで疲労の原因にもなる他、脳にも届いてしまうため、慢性的になると、意識障害などを引き起こす脳症の原因にもなります。

肝臓の脂肪は「運動」で燃焼

みなさん、このシーズンを上手く乗り切るために今から「肝活」に励んではいかがでしょうか。

まず、肝臓に溜まった脂肪が使われるのが、空腹時と運動時であることを上手く活用します。カラダは、エネルギー不足の際に、貯蓄しているエネルギーを使いますが、このエネルギーが貯蓄されている箇所が、主に脂肪(肝脂肪、体脂肪)と筋肉(肝グリコーゲン、筋グリコーゲン)です。

一般的に、エネルギーが使われる順番として、まず血中の糖質が使われ云々・・・と言われますが、複雑な人間のカラダは、そんな極端で単純な使い方は採用していません。それぞれが役割をもち独立しているので、そこは気にする必要ありません。それよりも、「空腹時に有酸素運動をすると脂肪が燃焼しやすい」と覚えておきましょう。

また、何も食べないという選択は、筋肉量を落とし代謝量を減らすので、逆に「痩せにくいカラダ」になってしまいます。有酸素運動の際には、脂肪を分解するホルモン感受性リパーゼという酵素が働くことで脂肪細胞から脂肪が取り出されエネルギー源として使われます。

タイミングとしては朝食前、運動はウォーキングなどをオススメします。

肝臓に良い食べ物は?

運動したいけど時間がないという方は、食生活に少し工夫を付け足すことで肝臓に優しく対応できます。このとき抑えたいポイントは大きく3つあります。

  • 脂質の分解にスパイス
  • 脂質吸収の抑制にベジタブル
  • 忙しい肝臓に若さを与えるアンチエイジング

香辛料やハーブに含まれる成分には、脂質代謝の促進や吸収抑制といった肝臓の働きをサポートしてくれるものがあります。口にする機会が多いものの中では、唐辛子に含まれるカプサイシンが脂質代謝をサポートしてくれたり、黒胡椒に含まれるピペリンが肝臓で行われる解毒代謝のサポートや肝臓に必要なビタミン・ミネラル類の吸収をサポートしてくれます。

お肉料理に香辛料やハーブが多く用いられる理由には、美味しくすると同時にカラダにも良いものにするといった側面があるんですね。

辛いものが苦手な方は、食べる順番を意識してみましょう。どこでも言われていることですが、ベジタブルファーストはやはり良し。野菜に含まれる食物繊維は、腸を整えて脂質の吸収を抑えてくれます。忘年会では多種の料理が出ることが多いので、その際には、まず野菜を摂ってみてはいかがでしょうか。また、昆布やこんにゃくなどに含まれる水溶性食物繊維は、コレステロールを低減させてくれる働きがありますので予防対策としても活用できます。

数多くの代謝が行われている肝臓では、活性酸素が過剰産生されて当たりまえです。活性酸素は、細胞を酸化させるため、カラダの「サビ」の原因とも言われています。肝臓で行われる数多くの代謝では、酸素が多く消費されるため、その被害は免れないことでしょう。

そして、肝臓は「物言わぬ臓器」としても知られているほど我慢強いため、大事になるまで症状が出にくいのです。一度肝臓の機能が壊れてしまうと二度と元には戻りませんので、常に活性酸素の攻撃に曝されている肝臓こそ、最も抗酸化物質が必要な臓器とも言えます。

まとめ

食べ過ぎ・飲み過ぎで最も被害を被るのは肝臓です。一度壊れると元には戻らないため替えの効かない器官です。日々のケアはもちろんのこと、宴の場でも食べる順番を工夫するなどして少しでも負担を軽減しましょう。

運動、食生活の見直し、当たり前のことですが、時間が無い方には難しいことです。そんなときにはサプリメントを活用するのも工夫の一つです。

新年を最高のコンディションで迎え、素晴らしいスタートが切れるよう、今から「肝活」をしてみては如何でしょうか。

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